こんにちは!ちいさな桜です(*‘ω‘ *)
今回は円を編むときにちょっと気になる
- スタートの目数による形のちがい
- 編み地の角度を自由に変える方法
について、ご紹介していきたいと思います。
今回の動画では円の編み方については解説していませんので、増し目の法則について詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
https://chiisana-sakura.com/how-to-crochet-circle-motif/↓動画でご覧になりたい方はこちらからどうぞ!
スタートの目数による形の違い
わのつくり目に何目編み入れてスタートするかというのは、作品全体の形に関わる重要なポイントです。
画像の編み地は左から順に
3目・4目・5目・6目・7目・8目
でスタートした円になります。
こうしてみると
- 3目・4目・5目スタートの円はとんがり
- 7目と8目はほぼ平面
- 6目はその中間
のような形をしていることが分かります。
編む人の手加減にもよるので必ずこの形になるという訳ではないですが、ここではスタートの目数による形の違いは大体こんな感じとして話を進めていきます。
それぞれの編み地がどういった作品に使われるかというと、
3~5目スタートの円は編みぐるみや奥行きのあるモチーフなどに使われることが多いな~というイメージです。
角度が急になるので、立体的な作品を編むときに多く使われます。
ほぼ平らな7目以上は、コースターやバッグの底などの平面的な作品に使われていることが多いです。
それらの中間になる6目は両方の用途に使われます。
立体的な編み地として編みぐるみの頭や胴体などにも使われますし、平らな編み地として、バッグや小物入れの底に使われていることもあります。
6目だけ立体としても平面としても扱われる、ちょっと特殊な目数になります。
6目の性質について私の考えを話している記事はこちら
https://chiisana-sakura.com/crochet-circle-warp-back/ここではざっくりと、スタートの目数が3目~8目の間で角度がこのように変化するんだな、という事さえ確認できれば大丈夫です。
編み地の角度を変える方法
ここからは編み地の角度を変える方法として
- 増減のない段をはさむ方法
- 増し目を組み合わせる方法
をご紹介していきます。
増減のない段をはさむ方法のほうが簡単なので、まずそちらから解説していきます。
増減のない段をはさむ方法
増減のない段をはさむ方法は、増し目をしている段の途中に増減のない段をはさむようにするだけです。
画像は細編み5目スタートの円に増減のない段を挟んで角度を変化させたもので、ピンクが増し目をしている段、ベージュは増減のない段になります。
左 :5目スタート+毎段5目ずつ増し目
中央:増減のない段(ベージュ)を1段ずつ挟んだもの
右 :増減のない段(ベージュ)を2段ずつ挟んだもの
間に増減のない段を挟めばはさむほど、角度が急になることが分かります。
角度を急にするだけなら、この方法が1番簡単だと思うので個人的にはおすすめです。
ですがもっともっと角度をつけようとして、あまりにも増減のない段を挟みすぎると形が崩れる原因になったりします。
角度をさらに急にしたいときは、5目スタートなら4目、4目スタートなら3目と
スタートの目数から変えた方がうまくいきやすいかなと思います。
増し目を組み合わせる方法
増し目を組み合わせる方法は、編み地どうしの『増し目の仕方』を組み合わせます。
ここまでの話では
- 3目スタートだと立体的になる
- 8目スタートだと平面的になる
というように説明してきましたが、ここからは少し考え方を変えて
- 毎段3目ずつ増し目をすると、角度が急になるので、立体的になる
- 毎段8目ずつ増し目をすると、横に広がっていくので、平面的になる
というように考えていきます。
上記はほとんど同じ意味に聞こえるかも知れませんが、ここでお伝えしたいのは
スタートの目数が影響するのは編み始めの角度までで、編み地全体の角度を決めるのは何目ずつ増し目をするかがポイント
ということです。
これは他の目数のときも同じです。
つくり目が6目でスタートしたから球体になるのではなく、毎段6目ずつ増し目をしたから緩やかなカーブになっていくという考え方です。
分かりにくいと思うので↓の編み地を用意しました。
帽子のような編み地は、最初ピンクの糸で4目スタートし、毎段4目ずつ増し目をしたものです。
毎段+4目をしたので角度がついたとんがりになっています。
ベージュに色を替えたところからは、毎段8目ずつ増し目をしていったので、その段から横に平べったく広がっていっています。
4目スタートの円に、8目スタートの円の増し目の仕方を組み合わせたので、両方の編み地が組み合わさった形になりました。
もう1つ例を出します。
↓の画像は7目スタートで底を編んだあと、側面を増減のない段で編んだものです。
増減がないと側面は真っすぐ上に伸びていくので、円柱のような形になります。
この編み地を、もう少しだけ入り口を広げたいと思い側面を編む時に3目ずつ増し目をしたものが下の画像です。
側面に3目スタートの円の角度を取り入れたので、口の部分が少し大きくなりました。
もっと口を広げたいときは側面に4目ずつ増し目をすると、もっと口を広げることができます。
このように、編み地同士を組み合わせるイメージで増し目の数を変えると、必ずうまくいく訳ではないですが、ある程度は自由に編み地の角度をかえる事ができます。
増し目の数を切り替える時は、『編み入れたい増し目の数で、1周の目数を割り切れる段』のときに変えるのが、計算しやすくておすすめです。
画像の4目スタートの編み地を途中から8目ずつの増し目にかえたときを例に出します。
4目スタートを8段目まで編んだとき、1周の目数は32目。
※ここでの8段目は、まだ4目スタートの円の法則で編まれているので、8段目は計4回(8目につき1回)の増し目が入っていて合計32目になっています。
次の段からは8目ずつ増し目をしたいので、この32目を8目で割ります。
すると
32÷8=4
となるので、次の9段目は4目につき1回の計8回、増し目が入っていればいいという計算になります。
ですので8段目までは4目スタートの円の法則にのっとって、
[細編み6、増し目1]×4回
編みましたが、9段目は
[細編み3、増し目1]×8回
編むことになります。
9段目で[細編み3、増し目1]×8回をすると、1周の目数は40目になります。
1周の目数が40目というのは8目スタートの円だと5段目を編んだことになりますから、
次の10段目以降は、8目スタートの円の6段目からを編むイメージで増し目をしていきます。
もし7段目などで変えたい場合は、4目スタートの円の7段目の1周の目数は28目ですから、
28÷8=3.5
となり、割り切れずに“あまり”が出てしまいます。
そうなるとどこかで目数を調整しなければならないんですが、均一な増し目の位置ではなくなってしまうので、少し歪みが出てしまう場合があります。
出来る限り、次の段に編み入れたい増し目の数で1周分を割り切れるタイミングに切り替えるのがおすすめです。
まとめ
今回は円を編む時
- スタートする目数による形のちがい
- 編み地の角度を自由に変える方法
をご紹介しました。
角度を変える方法はオリジナルの編みぐるみ作りなどにもご活用いただけるかと思います。
ただ、今回ご紹介した方法は絶対うまくいくというものではなく、あくまでも私が個人的にやっている方法のご紹介になります。
手の加減や使用している糸にも影響されますし、あくまで「こんな考え方もあるんだな~」という程度の参考として、お役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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