【かぎ針編みQ&A】円が丸まる・反ってくるときの原因と解決策

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こんにちは!ちいさな桜です^^

今回は6目スタートの円を編んでいるとき

  • 編み地のフチが丸まってくる
  • 平らにならず反り返ってくる

といったときの原因と解決策を2つ、ご紹介していきたいと思います。

この記事を読んで欲しい方

  • 6目スタートの円をどこまでも平らに編みたい方
  • 他の人は平らに編めてるのに、丸まってくるのは自分の編み方がおかしいのではないかと不安な方

結論としては、6目スタートの円が丸まってくるのは計算上、自然なことです。

ですが6目スタートの円を平らに大きく編みたい場面というのはそれなりにあるもの。

今回は

  • 編み地が丸まる原因(6目スタートの円の性質)
  • 解決策:目数を調整して物理的に丸まりを防ぐ方法
  • 解決策:編むときの手加減で調整する方法

を解説します。

↓動画でご覧になりたい方はこちらからどうぞ!

この記事は、円の編み方・増し目の法則はわかってるよ~という方を対象にお話ししていきます。

円の編み方がまだよく分かっていないよという方は、こちらの記事を先にご覧ください。

https://chiisana-sakura.com/how-to-crochet-circle-motif/ https://chiisana-sakura.com/crochet-circle-type/

今回ご紹介する方法は本に載っている訳ではなく、あくまで自己流になります。

何か1つでも、参考になれれば嬉しいです。

それではまず、編み地が丸まる原因から解説していきます。

タップでとべる目次

編み地が丸まる原因

編み地が丸まる原因

編み地のフチが丸まってくる原因は

円の直径に対して円周が足りていないから

と考えられます。

ここで言う円周とは1周分の目数のことです。

編み地が丸ってくるとき、一体何が起こっているかと言うと

直径に対して円周が足りない為に、外側がつっぱって丸まってきます

逆に直径に対して円周が長すぎると、余った円周が行き場をなくし、編み地がひらひらと波打ってきます。

編み地が丸まるときと波打つときの例

直径に対してちょうどいい長さの円周というのは

一般的な円周をもとめる公式

直径×3.14(円周率)

で求められますが、これを細編みの編み地に置き換えてみると6目スタートの円は若干、円周が足りない計算になります

どういうことかというと、細編みや長編みの立ち上がりの解説をする際に細編みはよく

幅1:高さ1

で表されます。

これを少し大雑把ですが、単位を『目』として先程の公式に当てはめてみると、細編みの円を編む時にちょうどいい1周の目数は何目スタートかに関わらず

1段目の計算

段目のとき、
直径は
そこに3.14をかけると、
2×3.14=6.28目
となります。

※ここでは小数点についても考えたいので四捨五入はしません。

同じように

2段目の計算

段目のとき、
直径は
3.14をかけると、
4×3.14=12.56目
となります。

その後も

3段目の計算

段目
6×3.14=18.84目

4段目の計算

段目
8×3.14=25.12

5段目の計算

段目
10×3.14=31.4目

となっていき、表にまとめるとこのようになります。

直径に対してちょうどいい円周を計算したときの表
単位:『目』

上記で計算してきた値は黄列の『×3.14』になります。

ここで、今までスルーしてきた小数点についても考えてみます。

編み物に置いて『〇.〇目』のような小数点の目は存在しないので、四捨五入や切り捨て・切り上げをして小数点以下を処理する必要があります。

今回は四捨五入切り捨て切り上げた値、また最初から×3.14ではなく×3で計算した値も表にまとめ、6目スタートの円の目数と比較しました。

直径に対してちょうどいい円周を計算したときの表
単位:『目』

比べてみると、6目スタートの円(左から2列目)は×3.14(黄色の列)の目数よりも若干、目が足りていないことが分かるかと思います。

ただこれは誤差の範囲と言える程度だと思いますし、他にも

  • 編む人の手加減
  • 使用している糸の影響
  • 編み地の伸縮性

なども関わってくるので、あくまで参考程度と留めておきます。

ただ、

  • 編んでいてすぐに丸まってくる方
  • どこまでも平らに編んでいける方

どちらもいらっしゃる現状を思えば、この小数点がその差を分けるカギになるのかなとも思います。

個人的には

  • 編んでいてすぐに丸まってくる方
    小数点が編み地にそのまま反映されている方
  • どこまでも平らに編んでいける方
    小数点分の余りを編み地が吸収できている(伸縮性がある)方

なのかな~と思ったり…。

この辺は簡単に結論を出すことは出来ませんね。

ここで言えるのは

  • 計算上の円の目数に一番近いのは6目スタートの円。
  • だけど円の直径に対して円周が若干足りていない。
  • よって編み地が丸まってくるのは計算上では自然なこと


と言うことです。

次の項からは解決策についてお話してきます。

解決策

編み地の丸まりを防ぐ解決策

今回ご紹介する2つの解決策は、

  1. スタートの目数を増やす方法
  2. 頭を大きめに編む方法

です。

どちらも「直径に対してちょうどいい円周にする」ことを目的としています。

スタートの目数を増やす方法の方が簡単なので、まずはそちらから解説します。

解決策1:スタートの目数を増やす方法

丸まりを解決するにはスタートの目数を増やしてしまうのが一番簡単で効果的だと思います。

例えば6目スタートの円を5段目まで編んだときの1周の目数は30目ですが、7目スタートに変えれば、5段目まで編んだときの1周の目数は35目になります。

6目スタートと7目スタートの差の表


この増えた目数分、円周が物理的に長くなりますので、丸まりを解決しやすくなるかなと思います。

もし7目に変えても丸まるようであれば8目スタートにすればさらに平らに近づけられるかと思います。

6目スタートと8目スタートの差の表

ただこの方法にはデメリットもあって、目数が変わってしまうので模様編みに対応しづらくなる、という点があります。

ですが編んでいる作品がボーダー模様などで、目数に制限のない編み地なら、スタートの目数を増やしてしまうのが一番おススメです。

目数を変えたくないという場合には次にご紹介する方法を試してみてください。

解決策2:頭を大きめに編む方法

編み地が丸ってくるときは直径に対して円周が足りないからと前項でお話ししましたが、これを編み地に置き換えると

  • 直径にあたるのは細編みのの部分
  • 円周にあたるのはの部分

となります。

厳密にはそれだけではないですが、ここではわかりやすくするために

直径に対して円周が足りない
      ||
細編みの足の長さに対して頭の目が小さい


からと考えます。

編み地が丸まる原因は、円の直径に対して円周が足りない

ですので、頭の目を大き目に編むことで足の長さに見合った円周の長さに調節します。

具体的には

  • 針にループがかかっているとき、1つ目のループは次の目の頭になる糸
  • 針をいれて引き出してきた糸は、次の目の足になる糸

になりますので、

最初の針にループが1つだけかかっている状態で、ループを気持ち大きめにするよう意識します。

次の細編みの頭
次の細編みの足
頭を大きめに編む

ここの加減は個人差が大きいところだと思いますが、わたしの場合で言うと、ループが針の先端に移動しても縮まらないくらいの手加減にするようにして編んでいます。

私の場合

普段の私の左手の糸の引き具合は、針がループにピッタリと沿っていて、出し入れは無理なく出来るけど、先端に来た時は針の形状に合わせてループも少し縮まるくらいが普段の手の加減です。

もし普段は針の根元まで使わないという方であれば、ループを根元まで押し込むだけでも目が大きくなるので違ってくるかと思います。

実際に編んだものがこちら。

編み地の比較画像

手加減で調節した左の編み地はアイロンなどは何もしておらず、編み終わってそのままの状態です。

何も意識しないと私は右の編み地のようにすぐに丸まってくる方なので、だいぶ改善できているかなと思います。

この方法で編んだ編み地は比較的柔らかめの編み地になります。

この手加減で調節する方法は

  • 目数を変えずに編みたい
  • 模様編みに影響したくない
  • お気に入りの糸を使いたい

といった時に有効な方法です。

頭をゆるめに編む分サイズが大きくなりますが、サイズを指定より変えたくない場合は針の号数を1~2号下げて編むと解決できるかと思います。

番外編:直径を短くする方法

ここまでは直径は変えず円周を長くする方法でしたが、今度は円周はそのままで直径を短くする方法について解説します。

はっきり言ってこの方法はおすすめしません

なぜなら手を痛める可能性があるから。

左手にも右手にも変な力が入りやすくなるので、負担がかかりやすくなってしまいます。

しかし知識として知っておくのは重要だと思いますので、やり方だけ簡単に解説します。

どうやるかというと、

  1. 次の細編みのになるループは気持ち小さめ(きつめ)に。
  2. 次の細編みのになる糸を引き出してくるときに、編み地の真上まで糸を引き出さず、編み地の手前で引き出すのをストップする。

※横からみると編み地より手前、針の後ろに編み地があるくらいの位置で編みます。

編み地の手前までしか糸を引き出さないようにすると、足の長さが足りていないので直径を短くすることが出来ますよ。

この位置だと針を水平に引き抜くのは難しいので、手首をかえすような感じで引き抜きます。

この時に手首に違和感があるようでしたら即刻この方法は中止してください。

手首を痛める原因になります。

この方法で編んだ編み地は、頭をゆるめて編んだ編み地と比べるとかっちり目に編みあがります。

また直径を短く編んだので1周りくらい小さくなります。

この場合は針の号数を1~2号あげるなどして対応が可能です。

ただ何度も言いますが、編み地の前で編むという動作は普段しない動きですので、人によっては無理な力が入って手首や指を痛めてしまうかもしまうかもしれません。

もし編んでいて手に違和感を感じた場合は、すぐに中止するようにしてください。

まとめ

編み地

今回は6目スタートの円が丸まってくるときの原因と解決策を2つご紹介しました。

冒頭でもお話しましたが、今回ご紹介した方法は私の完全な自己流ですので、人によっては「間違ったことを言っている」「それじゃダメだ」と思われる方ももちろんいらっしゃると思います。

ただこういう情報って調べてもなかなか出会えないので、今回は困っている方にむけてあえて記事にしてみました。

もちろんこの方法ですべてが解決できる訳ではないですし、手加減で調節するというのはあまりおすすめできる方法ではないのですが「全然うまく編めない、もうやめた」となってしまう前に、

「編む人それぞれ個性があるんだから、編み図に自分を合わせるだけじゃなく、自分の編みやすいように変えてもいいんだよ。」

という事をしってほしいなと思ってお話ししました。

私もまだまだ未熟で何でも編める訳ではないのですが、「間違わないよう正確に編む」というだけではなくて、「自分が好きなものを、楽しく編む。」という事も大事だと思います。

この記事が何かのヒントになって、一人でもかぎ針編みを楽しいと思ってくれる方が増えれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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