先日図書館に行きまして
目をひく編みもの本があって借りてきたので
ちょこっとレビューしようと思います。
河合美由紀さんの
『アミグルミ AMI-GROOVY WORLD』です。
入手方法
この本は1999年発売なので、残念ながら新刊はもう手に入りません。
Amazonや古本屋などの中古で探したり、お近くの図書館で見つけられると非常にラッキーです。
本の雰囲気
表紙がすごいギラギラしてるので、何やら只ならぬ雰囲気を感じますよね(`・ω・´)
だけど紹介されてる作品は、表紙の雰囲気からうけるようなギラギラした感じではありません。
「カントリーな雑貨屋さんで売ってそう!」とか
「棚の上にちょこんと座らせたい」とか
そういった感想をもつような可愛い作品ばかりです。
むしろなぜこんなギラギラした表紙にしたのか?
心底ギモンですが
作品の中に「ビニールチューブをメガネにみたてた宇宙飛行士」といったちょっと風変わりな作品があるので
そういう個性的な部分を全面に押し出した結果こうなったのかな?と思ったり思わなかったり。
真相は分かりませんが、作品紹介ページはすべて表紙と同じ世界観で統一されてるのでギラギラしてます。
ディスコとか、ミラーボールとかを連想しやすい世界観です。
作品の特徴
- 色の組み合わせが最高にカワイイ
- 配色違いなど、アレンジ例がとにかく多い
- 造形のアイディアがすごい
- スリム体系の編みぐるみが多い
色の組み合わせが最高にカワイイ
造形もそうですが、色づかいがとーっても可愛いです!!
ビビッドカラー同士の組み合わせも結構あって、無難な色ばかり選んでしまう私には到底マネできない配色です。
オリジナルの編みぐるみを作りたい方にはとっても勉強になりますよ!
配色違いなど、アレンジ例がとにかく多い
総数68点の作品がのっていて
内訳は↓のような感じなんですが
くま | 5点 | いぬ | 4点 | |
こじか | 5点 | こねこ | 4点 | |
ミニぱんだ | 3点 | ミニくま | 3点 | |
うさぎ | 4点 | とり | 10点 | |
宇宙飛行士 | 4点 | 飛行機 | 2点 | |
ロケット | 1点 | ロボット | 4点 | |
妖精 | 4点 | 花の子 | 4点 | |
さる | 3点 | ヘビ(マフラー) | 2点 | |
バッグ | 2点 | ミトン | 2点 | |
帽子 | 2点 |
ここでいう
- くま 5点
- こじか 5点
は、それぞれ配色・アレンジ違いが各5点ずつ掲載されているので、基本形はそれぞれ1種類になります。
なので大きくジャンルわけすると19種類ですね。
しかし配色・アレンジ違いといっても『アレンジしだいでこんなに変わるのか!』というくらい違う作品のようにみえます(‘Д’)
鳥の10体アレンジとか、すごいですよ!←語彙力
基本形は同じなのに配色の違いや目玉ボタンの選び方で、まるで表情が違うのでそれらを見比べるのも大変面白いです。
造形のアイディアがすごい
こんな材料使うんだ!とびっくりする作品もありますよ。
ビニールチューブで宇宙飛行士のメガネを表現している作品があったり
ワイヤーも、手足を動かすためだけでなく鳥の足やネコのヒゲに使っていたりと、アイディアの多さがすごいです←だから語彙力
ただその分ワイヤーがむき出しになるので、小さい子が遊ぶというよりは飾り用を想定されているのかもしれません。
スリム体系の編みぐるみが多い
表紙の子は犬なんですが、くまも、うさぎもサルも
だいたい動物系の編みぐるみは表紙の子のように手足が長めのスリム体系をしてます。
四つんばいなのはこじかだけかな。
ポーズもとらせやすそうです(^^)
本の特徴
- 編み方の説明は少ない(編み図が読めるなら問題なし)
- なぜか編み図のページが黄色紙
編み方の説明は少ない(編み図が読めるなら問題なし)
本自体は編み図を読める方むけですね。
この本で編みぐるみデビューしようとすると挫折すると思います
編みぐるみを作る流れを知っている方向けの本になると思います。
なぜか編み図のページが黄色紙
これが個人的には非常に見づらい。
なぜ黄色紙にしてしまったのか??
ここだけはどうしても「う~ん…」なポイントですが、編み図自体は見やすいです。
『思わず作りたい作品ベスト3』
1位 おさるの編みぐるみ!!
手長ザルのようなフォルムなんですが、今にもイタズラしてきそうな雰囲気でとてもかわいいです!!
特にオレンジ系のが、雑貨屋さんで目が合ったら思わず買っちゃうくらいにストライクです。(〃’▽’〃)
2位 ウナギのマフラー!!
『ウナギのマフラー』って時点でなんだそりゃ!なんですが、こういう遊び心、大好きです( ´艸`)
ぶっちゃけるとウナギなのかドジョウなのかヘビなのかよく分からなかったりしますが、分厚いタラコくちびる…たまらん。
3位 ロボット
これはぜひ一緒にのっているロケットとセットで編みたいですね!
ロボットやロケットなんかは男の子だったら絶対喜びますよね。
小さいうちは女の子も男の子も遊びに区別がなかったりするので女の子も一緒に遊べそうです。
ここがちょっと…ポイント
糸を代替しにくい
わたしはいつも本の指定糸をそのまま全てそろえるということはなく、たいてい他の糸で代替したりするのですが、この本の配色は洗練されてるのでこのまま編みたい場合、しっかり揃える必要がありそうです。
その辺がちょっと手間かもしれません。
ただ、全作品ではないですが作品ごとに糸のキットの通信販売もあるみたいです。
ハマナカさん後援(←っていうのかな?)の本はこういう通信販売があるのでとても便利ですよね!
ただ発行が1999年なので廃盤商品も結構ありそうですね…💦
初心者には難しい
編みぐるみを1度も作ったことがない「編みぐるみ初挑戦!」という方には難しすぎると思います。
「この本で編みぐるみの編み方を勉強しよう」というのは無理かな~。
なぜなら『編み方の説明がおそろしくサラッとしてる』から。
原文にも『編み方をサッと読んで』と書かれてありますからね(←なかなか思い切ったセリフだな~と思います。)
“サッと読んで大体の流れを理解できる人”
が対象とされているのだと思います。
他の本か動画で何か1つ、編みぐるみを作ってみてから2体め以降として参考にするのがおすすめです。
円編みがちょっとわかりにくい
ぐるぐる編んでいく円編みが、海外のように立ち上がりをつけない編み方になっているので、そこがちょっと分かりづらいポイントになりますね。
立ち上がりをつけないときは段の始めがどこか見失いやすいので、適当なあまり糸を1本、各段の最初の目に編み込んで目印にしていくといいですよ。編み終わったらひっぱればスルっと抜けます。
まとめ
いろいろマイナスポイントもいいましたが、作品自体はめちゃめちゃ可愛いです!
- もっと配色にこだわりたい
- アレンジの幅を広げたい
- ちょっと変わった編みぐるみが編みたい
という方にはとっても参考になる本なのではないでしょうか。
もし運良く見かけることがあったらぜひ手にとってみてくださいね
最後までお読みいただきありがとうございました。
したらね~!